夢日記

書き留めた夢を文章にして公開しています

211225

 某外食チェーンで食事をしている。机を覆うように並べられた沢山の料理のなかから鹿肉サンドをつかんでほおばる。中身がこぼれおちそうになってちょっとイライラして、食べ方が雑になる。

 トイレのため中座し、個室の外へ出た。店内には広々とした座敷が広がっていた。開け放たれたふすまから庭園が見える。座敷の端まで進み、降りられるかと下を見ると、地面が思ったより遠くに見えた。ここは2階だったようだ。庭に植えられた木々のみずみずしい葉の色がやさしく目に映る。そよ風が座敷を吹き抜けていく。いい季節にここへ来たな、と思う。

 もどろう、と後ろを振り返り、初めて座敷の畳一面に大勢の人が寝ているのに気がついた。みな一様に右向きになり、両腕と左足を投げ出すようにして横になっている。全員ぴくりとも動かない。さっきまで吹いていた風は止み、物音ひとつない静寂である。あまりの静けさにぞっとする。努めて静かに、床に寝ている人たちを踏まないようにそーっと左奥の方へ進む。

 彼らは生きているのだろうか。そう思った時、2,3人上体を起こしたのを見つけて安心する。木戸の向こうから白いタキシードとドレスを着たカップルが入ってきた。結婚式だろうか。撮影スタッフが何人か、2人の周りでドレスの裾を持ち上げたり誘導したりしている。私もカメラを抱えて彼らの前に飛び出し、膝をついてピントを合わせる。