夢日記

書き留めた夢を文章にして公開しています

220128

 外は暗くて風が強いので、コンビニで一夜を明かすことにした。明るくて暖かいコンビニの中から外を眺める。就活生と思われるスーツ姿の若者たちが信号の前に立っている。疲れのあまり、立ったまま眠ってしまっていたらしい。気がつくと夜が明けていた。外を見ると、就活生が同じ場所に立っている。彼らも眠っていたのだろうか。

 中に入ればよかったのに、と思ったが、そういえばコンビニの鍵は自分が持っていたのだった。閉め出してしまって申し訳ない、と思いながら鍵を開けると、ドアの隙間から冷たい風が吹き込んできた。今度は中にいる他の人に対して申し訳なくなる。

 しかしそろそろいい時間だ。せっかくドアが開いたことだし、とみんな外に出て駅に向かい始めた。7時10分発の始発の電車に乗りたい。間に合うだろうか…。改札の手前で切符がないことに気づいたが、勢いで通ってしまった。先を行く母が私の代わりに切符を入れてくれたらしい。

 発車しようとしていたので慌てて手前の車両に飛び込んだ。ここは普通車両なので、先頭の特別車両へ移動する。揺れが激しく、ヨロヨロしながら前へ進む。なんだか母校の制服を着た人が多いなあ、と思って顔を見ると、みんな自分の友だちによく似ている。だんだん似ている人なのではなくて本人たちなのではという気がしてくる。みんなもう卒業したはずなのに…。ではなぜみんなこっちを見てくるのだろう…。

 よくわからないまま前へ進む。声をかけるべきか迷いつつ、無言のまま彼らの前を通り過ぎる。前にいるサラリーマンが道を開けてくれた。「ありがとうございます」と自然に声に出してから、大人にだけ挨拶したことに罪悪感を抱いた。さらに進むと、靴を脱いで乾かしている子がいた。昨夜の雨のせいだろう。

 先頭車両に着いた。母が既に左側の3人掛けの席に座っている。母の反対側に誰か座っているので、母に声をかけて右側の2人掛けに移動した。いい席だと思ったが、案外窮屈だった。駅弁が縦向きに母の鞄に差し込まれている。母がひとつ取って私にくれた。紙をはがすと、蓋の表側に筍の切れ端がくっついている。鞄の中がとんでもないことになっているんじゃないかと心配になる。