夢日記

書き留めた夢を文章にして公開しています

230702

 大阪の街を南北に貫くあの大きな国道は、夏はプールとして利用される。私は超高層ビルの上や上空を飛ぶヘリコプターから、その様子を眺めている。クロールで泳ぐ人、浮き輪に乗って水の流れに身を預ける人、たくさんの人々の小さい丸い頭が、細長い容器で洗われ、互いにぶつかり合う芋のように、それぞれのスピードでゆっくりと動いていく。

 俯瞰しながら入口まで移動してみると、そこには誰もおらず、疏水トンネルのように、石造りの苔むした壁をくり抜いて、アーチ状の暗闇が続いていた。この奥は、昔、母が通っていた小学校の跡地につながっている。

 私は水面に降り立ち、トンネルの中へ入った。進むにつれて、水面とトンネルの天井がどんどん近づいていき、とうとう水中へ潜りこんだ。そうだった。旧小学校は、水の中にそのままの形でのこされていたのだった。広大な空間の真ん中に、校舎が当時のままの形で姿を現した。外の光が差し込み、やや濁った青緑の水のなかで影をつくり、ゆらゆらと動いている。古びたいい感じの機材なんかが置いてあったりして、せっかくだからとシャッターを切る。