夢日記

書き留めた夢を文章にして公開しています

230803

 海外旅行に来ている。身分不相応な豪華なホテルに泊まったため、一晩泊まっても、入口の2部屋しか使うことができなかった。なんだかもったいなく感じ、チェックアウトの直前で全ての部屋の中を探検することにした。

 中国の山奥の昔話に出てきそうな畳の部屋や、いろんなジュースの試飲ができるキッチンなど、コンセプトは謎な部屋ばかりだが、時間をかけてそこにいれば、それぞれの良さがわかるような気がする。だが、もう行かなければならない。

 友人との待ち合わせまでまだ時間があるので、近くの美術館へ行くことにした。緑の背景にオレンジの細長い棒とこけしのような顔が特徴的な、瀬尾まいこの本の表紙を横向きにしたものが、有名な絵柄のタペストリーの裏地として、額縁に飾られている。

 トイレにはホテルのロビーのような入口があり、日本人の女性スタッフが6人ほど、フロントに等間隔に立っている。壁や天井、彼らの背後に書かれているロゴ、彼らの制服や整えられた髪型など、全てが高級ブランド店を思わせる。一瞬、間違えたかなと感じるが、トイレで間違っていないようで、スタッフにここで待つようにと案内された場所に立っていると、2,3台ほどのカプセルトイレが右側からすぅーっと入ってきた。

 腰かけると自動でドアが閉まり、ゆっくりと水平に回転しながら、美術館全体をめぐり始めるのであった。前方の壁には縦長にアクリル板が貼られていて、外の様子が見えるようになっている。保険会社のコーナーで、従業員が客と向かいあって座り、営業しているのが見える。

 一周して戻ってきてしまった。館内をまわっている間に用を足す仕組みだったらしいが、外の様子が見えるということは、外からもこちらの様子が見えてしまうということではないのか。よくわからないが、もう一度乗りたいのでどうすればいいかスタッフに尋ねると、「寒い」というボタンを押すと乗り続けられると教えてくれた。