夢日記

書き留めた夢を文章にして公開しています

230710

 外へ出ると、綺麗な絵画のような朝の空が広がっている。はるか遠くで薄水色と深い紺色が混ざり、広場の木の葉からはたくさんの光の粒が湧き出てきて、鳥の群れのように弧を描きながらくるくる回り、どこかへ飛んでいった。

 あれは全ての光を吸収する究極の黒、いわゆるベンタブラックと呼ばれるものよりもさらに深い黒から生まれる光たちである。おそらく昨晩の間に生成され、樹冠に蓄積されていたのだろう。

 私は手首をくの字に反らせ、鳥の羽ばたきのように揺らしながら、まだ暗い石畳の道をスキップしていった。