夢日記

書き留めた夢を文章にして公開しています

210825

 一緒にいた男がとある小学校の同級生に連絡を取ってくれないかと言う。グループワークの資料を全く送ってくれないので、作業が進まず困っているそうだ。(いや、自分で言えよ…)と呆れたが、彼女とは小学校を転校して以来一度も会っていないので、こんなひょんなことからまた親しくなれたりするかもしれないという期待があり、彼女の連絡先を教えてもらって「私のことを覚えているか」という趣旨の前書きと共にメッセージを送った。

(私のことを覚えているだろうか…!? 久しぶりにどんな話をしよう…)

とワクワクドキドキしながら返信を待った。

 しばらくすると返事が来た。グループワークの資料の送付が遅れている理由について、ですます調で述べられている。メンバーの方にも問題があるというような書き方で、ちょっと怒っているように感じられる。私のことは単なる仲介者のようにしか捉えていないようで、いくら10年以上前のことでもう覚えていないからといっても、完全スルーはあんまりじゃないか、と悲しくなる。

 このままでは埒が明かないからと、一緒にいた男に車に乗せてもらい、同級生のもとへ直接向かうことになった。男の運転はひどいもので、上手くないくせにスピードを出し過ぎるので、いろいろなところにぶつかりそうになる。(こんな車に乗っていたら足の一本や二本とれてしまうかもしれないな…)と覚悟を決めて助手席に座っていた。

 なんとか駐車場に着いた。建物に入ると、そこは今の実家であった。中でのんびりくつろいでいると、男がスマホの画面をみせてくる。10万ほどいいねがついているバズツイートが表示されている。ある医者のツイートで、学校の健康診断の日に、さっき診断したはずの生徒と全く同じ生徒が入口から入ってきた、という旨のものであった。

「これおまえのことじゃない?大丈夫?」

と心配そうな様子の男。私は最近健康診断に行っていないので、これは私のことではないのだが、なぜ男が私のことだと思ったかというと、私が短距離の瞬間移動などの地味な魔法を使えることを知っているからである。そして、それらによって面倒事が起こるのではないかと心配してくれているのである。私は健康診断に行っていないことを告げると、

「でも気をつけた方がいいよ。今だって近所で、冷蔵庫を後部座席に満載した車が走っていた、と噂になっているんだから。」

と男は言った。

 なんだそれ!?と思ってふと窓を見ると、室内の明かりが反射して鏡のようになっている夜の窓に、これでもかというほど大量の山積みの冷蔵庫を背景にして立っている自分の姿が映っていた。