マックで朝ごはんセットを頼んだ。店員さんがエッグマフィンとサラダとコーヒーをトレイにのせる。それで全てかと思いきや、さらに卵入りごはん、鯖の塩焼き、味噌汁までついてきた。私は何も言っていないのに、店員さんが茶碗にごはんをよそいながら、
「こんなに食べられる?残してもいいよ」
と言って、勝手に少なめにされた。
確かに品数が多すぎて食べ切れるか不安だったのだが、意外とちょうど腹いっぱいくらいで食べ終えた。そこへ会社の同期が2人やって来て、ふざけ始めた。複数人で食事をしたときの会計のやりとりを、コント調で大げさに披露している。
ひとしきり騒ぐと、2人は反対方向のバスに乗って帰って行った。入れ替わりで女子たちの乗ったバスがやって来た。彼女らのいつも乗るバスは、事故で道が通行止めになってしまったらしい。
遡っていくと、川の澄んだ水の上に、布団が敷かれている。その布団を越えると、少し間隔を開けて、また別の布団が敷かれている。そしてその布団を越えると、さらに別の布団、というように、たくさんの布団が列をなして、川の上に敷かれている。それぞれの布団の横には、ダンボールが置かれている。水上の布団は、ダンボールから飛び出してきてしまったにしては、妙にきちんと整えられている。事故で亡くなった人々を供養しているのではないか、という話をしながら、私たちは川をのぼっていく。