夢日記

書き留めた夢を文章にして公開しています

210724

 塾に向かう途中、Sを見つけた。声をかけて一緒に歩く。最近は暑いだのなんだの、たわいもないことではあるが、久しぶりにSと話ができて心が弾む。私はSの一つ上の階の教室で授業を受けることになっている。せっかく会えたのにもうすぐ授業が始まってしまうのを残念に思う。教室に入ろうとするSの半袖を掴んで引き止め、次の休憩時間に一緒におしゃべりしよう、と言う。Sはやや驚いた風であったが、わかった、と承諾してくれた。

 自分の席からは隣の棟の廊下が見える。廊下に設置されている手洗い場の蛇口から水があふれだしており、洪水状態になっている。今日は良く晴れた日で、数センチの高さに溜まった水が、光を反射してキラキラ輝いている。その美しさにしばらく見とれていたが、不意に、これはSを誘うチャンスだ!と思い立ち、Sと共に現場に向かった。

 着いてみると、さっきまであふれかえっていた水はどこかへ行ってしまっており、差し込んでいたはずの光も消え、暗い部屋に2人で立っていた。床にひとつ、四角い穴が開いている。近づいてみると、床にはめ込まれた印刷機とシュレッダーであった。吐き出し口から、次々と見覚えのあるプリントが出てくる。なんと最近私がゼミで発表したばかりのスライド資料である。大きな失敗はなかったものの、うまくいった発表ともいえなかったため、途方もなく恥ずかしくなり、ごにょごにょ言い訳しながら出てきた資料を全て下に落としてシュレッダーにかけた。

 いつの間にか周りに他の友人が集まってきていた。そのうちのひとりはこの前の模試で、私の受験番号を間違えて記入してしまった話をしている。

「思ったより良くない結果だったから何かと思ったら、どうりで…」

などと言っている。しょぼくれていると、周りのみんなが慰めてくれた。

 みんなで帰ることになった。Sとふたりで帰りたかったので少し残念であった。Sも含め、みんな先に歩きだしてしまう。私は慌てて駐輪場ヘ行き、チャリに乗って皆を追いかける。なんとかしてこっちに気づいてもらおうと、以前チャリの乗り方を道行く人に褒められた話を大声で叫ぶ。