夢日記

書き留めた夢を文章にして公開しています

210723

 私設図書館にやってきた。木造のカフェのようなつくりになっており、有料のゾーンと無料のゾーンがある。しかしその違いを見分けるのは非常に困難なのである。ほら今日も、私が無料だと思って席に座ると、そこは有料ですよ、と後から言われるのだ。本当に無料のゾーンなどあるのだろうか。常連客しか知らない定食屋の裏メニューのような存在なのだろうか。

 ともあれ、私は集中して作業するためにここへやってきたのだ。お金を払わなくちゃならなくなったぐらいで出ていくつもりはない。長机に白無地の布を広げ、クレヨンで色をつけていく。青いワンピースをつくるという課題だが、青単色で塗りつぶすのではなく、ところどころ黄色や赤なども織り交ぜながら色彩豊かな仕上がりを目指す。なかなかいい感じになってきた。

 そこへ友人がやってきて、自分の課題もやってくれないか、と頼まれる。私はまんざらでもない気持ちでそれを引き受ける。頬は赤、脚の縁は緑を基調に、やはりいろんな色を混ぜながら描き上げていく。

 今度は祖母がやってきた。とうとう来たか。そう、実はこの課題のワンピース、祖母に着てもらうために作っていたのである。ちょうど出来上がったやつを祖母に手渡す。着替え終わって出てきた祖母を見て、自分ながらに満足する。祖母はなぜかワンピースの上にジージャンを着ているが、ジージャンも青系統なので、統一性があっていいと思う。しかし、ワンピースの裾の内側につけたボタンホール用の布を濃い青にしたところだけは、どうも祖母のお気に召さなかったようで、どうしてこんな色にしたの、としばらく問い詰められてしまった。

 課題が終わったので会計を済ませ、外に出る。歩きながらついついTwitterを眺めてしまう。いつもは公開している友人のアカウントに鍵がかけられているので、何だと思ってみてみると、どうやら彼女は漫画家になり、石川雅之のあとを継いで『もやしもん』の続きを描くことになったらしい。彼女なら、みんなの期待を上回る斬新なスタイルで連載を続けていってくれるだろう、と思う。