夢日記

書き留めた夢を文章にして公開しています

210719

 浜辺に立って水平線を眺めている。もうすぐ夜が明ける。ふと、虹が見たいな、と思うと、まだ暗い左側の空に虹が現れた。しかしその虹は一般的にいう虹ではなく、布団カバーの模様(ヘ音記号とかタツノオトシゴみたいなうねうねしたやつ)を渦巻き状に配置した小ぶりの円形の像であった。色もモノトーンの灰色で、虹というにはあまりに程遠い。

 期待通りに虹が現れた!という喜びから一転、私はがっかりして、海水を空にまき上げて自ら虹をつくり出そうと奮闘した。その甲斐あってか、もう明るくなりつつある右の空に小さい虹が現れた。今度は7色のちゃんとした虹である。しかしすぐに消えてしまった。

 小さかったけど、一応虹は見られたし、そろそろ帰ろうかな、と振り向くと、草原の向こうに巨大な虹が広がっていた。かなり斜めっているし、色も3色ほどでかなりシンプルなのだが、期待を遥かに上回るその大きさに私は大満足であった。

 家に帰ると、家族はまだ寝ていた。ドアを開けたときに間違えてラジオをつけてしまったらしく、男の人のごにょごにょしゃべる声が暗い部屋に響いている。早く止めなければ、と壁にあるスイッチを上から順にカチカチ押していくと、一番下のスイッチを押したところで男の人の声は止んだ。

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