夢日記

書き留めた夢を文章にして公開しています

210513 - 2

 グラウンド施設を借りて運動会が行われている。今は他の学年のダンスの時間であり、使用されている音楽が自分でも知っている有名なものであった。みんなが盛り上がっているので、自然な流れで歌を口ずさむが、隣のクラスメートに咎められてしまった。応援のかけ声も禁止されている状況下で歌をうたうのは当然避けるべきことだということは、言われずともわかっていたつもりだが、周りのにぎやかな空気が私に冷静な判断の余地を残さなかったのだと、改めて周囲を確認する。たしかにみんな音楽に合わせて拍を取ったり体を動かしているだけのように見える。歌っている人は私だけだったようで、恥ずかしくなる。

 自分の出場する競技の順番がまわってきた。私たちの学年種目はおさるのかごやの発展版のような競技であった。数人で1組になって、テントの屋根部分の骨格のような金属製の台に1人が乗り、残りのメンバーで台を担いで、走る速さを競うのであった。私は台の上に乗ることになっているのだが、台にチェーンで繋がっているリングの使い方がわからずにスタート地点でまごついていた。すると隣のグループの、黒いノースリーブを着た大人っぽい雰囲気の女の人が、リングを肩に通して台に乗っかればいいのだと、自ら実演して教えてくれた。

 閉会式が始まるまでの休憩時間をテント内の応援席で過ごしていた。私の席は正面ステージから近くにあり、先生がステージの裏で閉会式の準備をしているのが見えた。先生は重ねられた新聞紙を開いて中身を確認している。よく見ると、しそ漬けにされた樹木の葉っぱがたくさん挟んである。あれはなんだ、と集まってきた友人たちと話していてわかったのだが、運動会の途中で私が思いついた、「落ちている葉っぱをしそ漬けにすることでグラウンドをきれいにする」という案が採択されたようだった。運動会のプログラムと並行して行われていたしそ漬け作業が終了したので、閉会式で全校生徒に配って持って帰ってもらう、といったところだろう。

 私のもとへ同級生のひとりが近づいてきた。見るとスーパーで売っているような生肉を食べている。うしろには彼の父親と思しき人物もいた。ふたりして「おまえの案が採用されたようだが、そんなものはたいしたことない。生肉を食べるほうがすごいだろう。」といった様子でマウントをとってくる。私は、持っていた食べかけのしそ漬けを透明な小ぶりのビニール袋に入れ、圧迫して空気を抜いてみた。そうすることでしそ漬けがレバーのように見えるのではないかと思ったのだ。思惑通りになったので、それを彼らに見せ、しそ漬けは生肉にもなるんだぞ、と対抗してみせた。