夢日記

書き留めた夢を文章にして公開しています

210304

 古びた日本家屋で作業をしていた。外は雨が降り続いていて、止む気配がない。作業しているのは私だけではなく、一人ひとりに機材の置かれた部屋が割り当てられていた。部屋の中は薄暗く、底冷えするため、温風の出る扇風機のスイッチを入れた。

 突然一瞬の閃光が走り、近くで雷が落ちたことに気付いた。慌てて扇風機の電源を切り、部屋の中にあるたくさんの金属の機械が雷を誘導するのではないかと心配になった。すると案の定、次々と雷が落ちてきて、機械の一つから出火してしまった。なんとか火を消し、隣の部屋の様子を見に行くと、こちらよりも激しく出火していた。隣の部屋で作業していた学部時代の先輩は、火を前にしながら冷静な表情で何もせずにいるので、仕方なく私が柄杓に水を汲み、火を消した。しばらくして、他の知り合いが何人か、様子を確認しにやってきた。みんなの無事が分かり安心したが、念のため電話番号を書いてもらい、ノートパソコンに貼り付けておいた。

 食堂でお弁当を食べた後、学部時代の先輩と話をしていると、アキラさんという人がやってきた。アキラさんは金髪で痩せぎすの人で、どうやら私の知り合いであった。アキラさんは、雨が上がったので外のジムを使うと言って出て行ってしまった。

 そのまま先輩と話を続けていると、アキラさんがなぜかジムの入口とは反対側のドアから帰ってきた。手には2人の女子高生にあげるつもりで買ったという花束を抱えていた。その花束をこちらにくれる素振りを見せたため、彼女らにあげなくて良いのかと尋ねたが、傍に置かれていた新聞が目に入り、彼女らが近所の事故で亡くなった女子高生であることに気付いた。アキラさんはジムからそのまま外へ花束を買いに行くも、お供えはせずにここへ戻ってきたようだった。

 花束は萎れて漬物のようになっており、正直もらっても嬉しくはないと思ったが、その下に敷いてある黒を基調としたお洒落なデザインの風呂敷が気になった。隣にいた大学院の先輩も、アキラさんが花束と一緒に持っていた着物の帯が気になっている様子であった。2人で目配せをし、こちらをもらってもいいか、と口を揃えて聞くと、快く承諾してもらい、全体的に和やかなムードになった。私も段々とテンションが上がってきて、先輩が着ていた着物に帯を合わせながら、とてもよく似合う、などと言ってはしゃいでいた。