夢日記

書き留めた夢を文章にして公開しています

221106

 駅ビルのレストランを物色している。高級イタリアンからミスドまで、いろいろ見てまわる。今度、知人にご馳走すると約束しているので、その下見に来ているのだ。ミスドでは、勉強する人たちが大半の席を占領している。そしてその横では、体操大会に出場する選手たちが各々マシンを使って練習している。

 高校同期にばったり会った。彼女は劇団員で、今度主役をやるらしい。私も劇団に参加しているが、端役なので、あえて言わずに、彼女の話を聞いていた。ここでは遠慮なく言わせてもらうが、主役の登場時に、重低音のラッパを吹き鳴らし、観客にそれを伝える老人の役である。

 同期に手を引かれて路地を抜け、人家の柵の横につくと、彼女は腰をかがめ、排水溝の蓋を開け始める。その中からダンボールを取り出し、中の巻き物を広げて確かめる。私はハラハラしながらそれを見ている。

 人家から誰か出てきた。それ見たことかと、巻き物を持って一目散に逃げる。すぐにつかまり

「人の住所は個人情報だから、たとえ隠していたとしても、誰でもみられるところに置いていてはダメだよね」

と言われ、

「はい」

と答える。

221021 - 2

 子どもを外に出しては行けない、という決まりになったらしい。連れの小さな男の子とスーパーに来ている私は、その辺に落ちていた桃のパックに男の子を入れ、レジに通してみる、という挑戦に出た。男の子の頬は桃のように赤かった。

 レジの人は何も気にすることなくパックのバーコードを読み取り、我々は無事に外に出ることができた。だが、レジの人から受け取ったパックの中には、いつのまにか男の子ではなく、本物の桃が4つ入っていた。

221021 - 1

 細長い町を、体育館の2階壁際の観覧席のように、上から見下ろしている。下の町では誰かが青いボールを壁にぶつけて遊んでいる。ボールはパチンコのように壁に当たっては跳ね返り、勢いをとどめることなく奥のほうに飛んでいく。

 高校の友人が私の隣にきて、小さな機械を私に渡した。それを腕時計の右側面のつまみにはめ込むと、ピピッと音がして、アナログだったはずの時計にデジタル時計の画面が表示された。心拍数や血圧をリアルタイムで計測してくれるというのだ。

「アナログ時計はデジタル時計をアナログの画面に編集していたのか!知らなかった…!」

と叫ぶ。

220916

 車の後部座席で、昔あったような分厚いパソコンを開き、新着履歴に入っていた自分達の話し声の録音を聞いている。明日の集合場所についての連絡を待っているが、未だ音沙汰ない。

 中学時代の生物部の顧問だった先生の家に着いた。車を降り、入り口の前に立った。昔、駅の壁に掛けられていたという小さな伝言板や、昭和のレトロな看板が壁にいくつか掛けられている。

 中に入ると、魚市場のような薄暗い地下室で、たくさんの人がひしめき合っていた。スリを警戒しながら歩くので、はたから見ると怪しい動きになっているように感じる。向かいから来る子どもたちが、コロナ対策のため、両手をまっすぐ上に伸ばして、「ワニのポーズ」をとりながら横を通り過ぎていく。こちらも真似して両手を上げながら子どもたちの横を通り抜ける。

 壁際の床には、ラーメン鍋がずらっと並んで置かれている。後ろで鍋が一つひっくり返る音がした。振り向くと、誰かが床に散らばった具を一つひとつつかんで鍋の中に戻していた。近づき、落ちていたブロッコリーを拾い上げる。ベーコンが不自然に大きいように思う。周りの人たちは誰も手伝ってくれないようだ。

 一通り作業を終え、再び歩き出す。それにしても汚い所だと改めて思う。昔の人は凍える中で作業してたと思うと、文句も言いづらいものだが、便利になった今も、みんなつらいものはつらいんだよな、と思う。

220707

 小学校からの友人の家へ行く。全ての家電が古くて年季が入っている。コンロに火をつけると、身の危険を感じるような大きな音を立てて燃える。これで大丈夫なのか、としつこく何度も聞くが、彼女は全く問題ないという風に他の作業をしている。

 物置部屋に箱やら何やらをしまって戻ってくると、彼女がコンロの上にお好み焼きの生地を直に乗せて焼いている。生地がぶくぶくと泡立ち、今にも破裂して散らばったりしそうで心配である。

 彼女はここで何ヶ月も暮らしているので、彼女が問題ないと言うなら実際そうなのだろう。私の心配事のほとんどは杞憂なのだろう。そう思い直そうとしても、本能的に危険と感じることが続いている。彼女は私に優しくしてくれているが、彼女の家が私を受け入れてくれないような気がしている。同棲している可能性もあるし、そろそろ帰ったほうがいいのかなと思い始めている。

220703

 市民向け講義に講師として参加している。講義は2種あり、そのうちひとつは私が担当している。「生物の進化について」である。紙を6枚配布し、それぞれ表を埋めてもらい、回収するのだ。

 時間配分が思いのほか難しく、最後の方は巻になってしまう。「2つ目のやつのほうがおもしろそうだね」と同級生話してるのが聞こえる。自分の講義が終わったら、次の講義が既に始まっている。

 急いで、タコのいる水槽前に行く。揚げだこの形をしてるが、揚げものではなく、そういう生物らしい。初老の講師が生態の説明をしている。「春来」という近所の店の揚げ天がエサらしい。揚げものの形をしているくせに、揚げものがエサとは…。なんだか微笑ましい。

220701

 いつものチェーン喫茶に入ると、お店の人がぶつぶつ言い始めて商品を渡してくれない。やっと渡してくれたと思いきや、小さなプラスチックの鞄を付属でつけてくれた。今後これを一緒に持って行って行くと、ポイントが貯まるらしいが、パチンコ屋さんなどの、いつも行かないお店のキャンペーンである。

 ベビーカーを押した小さな男の子がやってくる。手渡されたスマホGoogleマップに、大学院同期の今いる位置が表示されている。例のキャンペーンに登録したから、と男の子の手を握り、一緒に走る。

 昔住んでた高田馬場のマンションへ来た。もう10年以上経つので、懐かしい場所と見覚えのない新しい場所が混在している。男の子とは、すぐにはぐれてしまった。私はいつのまにか幼くなり、マンション中をはしゃぎながら駆けまわる。エレベーターを降りたところで、廊下の向こうに、当時よく私の相手をしてくれた職場のアドバイザーを見つける。

 マンションの中に立ち並ぶ出店のひとつに、みんなを見つける。こちらのことなど気にしない風に話しているので、カウンターに青い皿を並べて存在を主張する。